ハロウィンネタ!

「うわー!間に合ったな!ぎりぎりハロウィンだ!」
「うるさい、ベンジー」

ここはブラントの家。ベンジーから『仕事が終わったらお菓子持ってブラントの家に行くから!』という謎の宣言を受けて今に至る。理由は『ハロウィンだから』らしい。府に落ちなかったが、『ドーナツも持っていく!』というベンジーの言葉につられてしまった。結局、二人とも仕事が長引き、日付が変わる直前になってしまったのだが。
「久しぶりに来たなー」
「うん…」
解錠、ドアを開ける。
「トリックオアトリート!!!!!!!!!!!!」
聞きなれた声。
「ぎいやあああああああああああああああああああああああああ」
ベンジーの叫び声。
「…イーサン」
呆れて何も言えない。
「いやー、おかえり!ベンジーはいい反応だね!楽しいよ」
「お前…勝手に入るなって何回も…!」
「ブラント!待って!その手をしまって!堪えて」
「うるさい!ベンジー!」
「ははは、まあ家の外でこんなことやっててもしょうがないし、今日はお菓子パーティーなんだろ?」
「こんなことの元凶はお前だ。しかも何で知ってるんだ」
「まあまあブラント、いいじゃないか。イーサンも一緒にするか?」
「うん」

おい、なんだこの置いてけぼり感は。家主よりも先に笑いあいながら家に入っていくこの身勝手な客人たち(不法侵入含む)はなんだ…。なんで僕はイーサンとベンジーに宥められてるんだ?
「はぁ…」
納得できないままため息を一つついて、ブラントも家に入った。