可愛い

寝顔が可愛い。可愛すぎて辛い…。
寝室で悶えているのはイーサン・ハント。その隣では彼の恋人…ブラントが眠っていた。
可愛い…天使…。
起こさないように静かにブラントを見る。
どこからどう見ても可愛い!最高だ!!
2人で過ごす久しぶりの休日。今日は家でのんびりしようと決めていた。しかしいつも通り朝早くにイーサンの目は覚めた。

すでに起きてから一時間経とうとしている。その間イーサンの頭はブラントのことでいっぱいだった。眉間のしわ、少しついた寝癖、そういえば昨日は可愛かった…あれは撮っておきたかった…バレたら半殺しだな…。

そのうち、イーサンは見ているだけでは足りなくなってきた。

頭を撫でる。やわらかい。そのまま顔に手を滑らせる。少しのびた髭。キスしたいな。起きてしまうかも。やめておこう。手を離し、じっと顔を見る。口が半開きになっている。誘ってるのか…?今はなにもしないけど。

間もなくブラントが起きた。
「おはよう、ウィル」
「ん…おはよう、いーさ、ん…ん…」
起きたからまずはキスをしよう。
「…目が覚めたかい?」
まだぼんやりしているが、顔が少し赤く染まった。

「…君のおかげで」

ダメだ、可愛い。起きたばかりなのに襲ってしまいそうだ。赤く染まった顔。眉間のしわが深くなってこっちを睨むきれいな瞳。寝起きの掠れた声。少し舌足らずな言葉。可愛い。最高。

「ウィルっ!大好き愛してる!!」
「朝からどうした?離れてくれ……」

さっきよりも赤く染まった顔。
可愛い。
やっぱり最高。

「離れない!ウィルっ!愛してる!!!」
「うるさい!耳元で言うんじゃない!!」

君のすべてが僕にとって最高なんだ。
愛してる。